てのひらや脇の下などにかく汗を気にする人は多いですが、
多汗症の原因とはなんなのでしょうか。
多汗症を引き起こしているのは汗腺組織に存在するエクリン汗腺であり、
汗腺という汗を分泌する部位は人の体のあらゆる部分に張り巡らされています。
エクリン汗腺は全身に広く分布し、皮膚の表面に汗を分泌する役目をしています。
体温を下げるために人間の体は汗をかけるようにできており、
運動などで体温が上がると汗の蒸発で皮膚表面の温度を下げる働きがあります。
ただし、汗を分泌するエクリン汗腺は、精神的緊張時にも発汗する性質があります。
汗の分泌量が多くて悩みの種になって、多汗症の手術を受ける人が多いようです。
エクリン汗腺が発達している場合、精神的な発汗時に大量の汗をかいてしまいます。
四六時中汗をかいて、発汗の激しい場所がいつも濡れているという多汗症の人もいます。
多汗症の手術、治療を受ける人は、汗がでることそのものは体調不良ではない
ものの意思に反して起きるために不都合もあり、緩和を希望しています。
生まれつきの体質により、エクリン汗腺の量は決まっており、
多汗症も体質の一種です。
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